写真掲載版
rhapidosome
文献読んでいて、どうも不明な単語出現!
「rhapidosome」
こいつは曲者でどうやら、現代ではほぼ死語のようです。
ラピドソーム、ラピドゾーム?
これは形態学でいうチューブ状(もしくは棍棒状)微粒子のことを指すようです。
1970年前後に登場する言葉で、現在でも論文にチョコチョコ登場するようです。
一つの物質を指すのではなく、電子顕微鏡で得られる画像から、チューブ状、こん棒状に見える物体を総称しているようです。おもに、バクテリオファージの尾部(特にsheath:鞘、もしくはpolysheath)だけの部品やいくつかのバクテリオシン(例えばピオシンR)などがその分類に入るようです。
面白いことに、ネットでは訳が見つからない単語なのです。死語は恐ろしい。
構造生物学とかなら、どこかに訳があるのかも知れないけど、気がつくと図書館閉まっているという不運。
英語の論文読めってことでしょう。むむ、がんばるしかないか・・・
ー追記ー
ラピドソームを見分ける。
たとえば、電子顕微鏡でチューブ粒子の表面の様子や大きさで分類する。
化学薬品に対する耐性を調べてみる。
浮遊密度を超遠心で調べてみる。
ラピドソームの物理化学的、生化学的、構造学的に調べていくと、おのずと正体が明らかになっていくそうです。たとえば、バクテリオファージの尾部の部品やバクテリアの鞭毛など。
2010-10-31 01:04
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