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写真掲載版

桐生の桜石 [鉱物]

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桐生市渡良瀬川にて採取した桜石です。
渡良瀬川流域(足尾鉱山)で採取できる桜石は京都府の桜石とはやや見た目が異なる。
渡良瀬川産のものは黒いホルンフェルス中に見つかる。
たいていはこの写真のようにきれいな桜石という訳ではなく、部分的に白い破片が見える程度なのだ。
桜石は菫青石が変性して雲母などに変化したものと考えられている。
最近は桐生市でも渡良瀬川の河川になかなか近づけないので鮎釣りや鉱物採取などやりにくくなっている。
しかも、チャートの石が少なく、写真にあるような良質な桜石を発見するのは困難に成りつつある。
特に、手のひらサイズの石を発見するのは、かなり苦労した。このような良品を採取できたのは本当にラッキーだったと思う。そもそも、斜めに割れて、結晶が歪んで見えるのが普通だ。
桜石の日本の学術名は「菫青石ホルンフェルス」と言う。

追記_

今回紹介した桜石は一つ一つの結晶の中に花模様を見出だした例です。京都の桜石がそのパターンなのです。
しかし、渡良瀬川の桜石にもう一つの見方がある事を知りました。
それは、黒いホルンフェスに浮かぶ、白い菊花の模様。
そう、川流れで石表面が削れて風化した菫青石がまさに菊花のような模様となって現れるパターンです。
石の模様がそのまま「桜模様」となっているというのが、本来の「渡良瀬川の桜石」だったのではないでしょうか?
楕円の白いまだら模様も、桜の花びらと解釈すれば、なるほどなっとく。
小さい視点でだけではなく、大きな視点で石を観るということも必要なのかもしれない。反省。

情報源!!!
渡良瀬川さんのYahoo!ブログで川流れの桜石が紹介されていました。桜石の見方ががらりと変わりました。
ブログタイトルは

渡良瀬の桜石「春宵」



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コメント 2

セイミー

こんにちは
桐生の桜石は初めて見ました 上部にある花模様が特徴でしょうね
わたし両毛線の駒形育ち なぜか桐生だけ行ったことがないんです
by セイミー (2011-09-21 09:05) 

spiranthes

セイミーさん
コメントありがとうございます。
桐生は歴史的にも魅力ある町です。私はみどり市の東側の桐生で一時期生活していました。紅葉と動物園が好きでしたね。
桜石は割ってもなかなかきれいな花模様にならないので、苦労しました。もちろん、割らなくても、花模様のある石は見つかると思います。
駒形の駅にも何回か降りたこともあります。自動車の送り迎えが激しくてびっくりしました。
by spiranthes (2011-09-21 10:55) 

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