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エアリースパイラル観察 逆転敗北の例 [エアリースパイラル]

エアリースパイラルの観察でやってはならないことがあります。
それは・・・1/4波長板を光源側の偏光板と水晶玉の間に置いてしまうことです。

まずは、正しいエアリー観察図をご覧下さい。
装置図.jpg

【光源→偏光板→水晶球→1/4波長板→偏光板→観察者】
これが正しい観察装置です。
これで、右水晶のエアリースパイラルを観察するとこうなります。
P6170022_tri.jpg
中心から外に向かって時計回りですね。(右水晶を正常に観察)


しかし、もし、1/4波長板を光源側の偏光板と水晶玉の間に置いてしまったら・・・
逆エアリースパイラル装置図.jpg
こんな感じになってしまうと、スパイラルにも影響します。
reverse_tri.jpg
これ、スパイラルが逆転しています。半時計回りになっています。(右水晶を観察)

もし、右水晶と左水晶をスパイラルの向きで判定しようとする場合、1/4波長板の位置に注意しましょう。


関連記事
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5回目:レンズの焦点距離と水晶と偏光板で観察される干渉圏の半径との関係 http://spiranthes.blog.so-net.ne.jp/2015-04-12
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コメント 2

かな

こんにちは。
始めまして。

先日、水晶玉を購入しこちらのブログの通り、偏光板2枚と波長版を用意してスパイラルを見てみました。

水晶玉はブラジル産の45mmです。
偏光板交差して黒くなるようにし、波長版を45度にして、蛍光灯に向かって上を向いてクルクルまわしながら見ました。

蛍光灯→偏光板→水晶玉→1/4波長版→偏光板→自分

一人でしたのですごく手がつかれて緊張しながらでした。
一応スパイラルを見つけたのですが・・・たぶん右。
スパイラルの横にも、もう1個スパイラルが見えます。
こんな感じ→@@

これって見方を失敗していますか?
写真に撮りたいけど、あと2本の手が必要( ̄∀ ̄;)汗

光源が悪かったのでしょうか?
by かな (2015-08-04 14:32) 

spiranthes

コメントありがとうございます。5年越しの返信です。ごめんなさい。
45mmは大きな水晶玉ですね。
おそらく、双晶だと思われます。天然水晶は見た目が1本の水晶のようにみえて、実は2本以上の水晶が並行に成長していることが多いです。しかも、右水晶と左水晶が並行に成長する、ブラジル式双晶が良くみられます。水晶玉の右半分は右水晶、左半分は左水晶だと、スパイラルが隣り合って両方見える場合があります。
なお、右水晶2個もしくは左水晶2個が並行成長するとドフィーネ式双晶と呼ばれますが、結晶同士が綺麗に隣り合っていればスパイラルは1個だけに見えます。
ブラジル式双晶で顕著なのはアメトリンですね。アメジスト部分とシトリン部分はそれぞれブラジル式双晶の関係になっているようです。
by spiranthes (2020-03-01 16:28) 

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