写真掲載版
エアリースパイラル四重巻き [エアリースパイラル]
2枚の偏光板の間にc軸に垂直に薄く切った右水晶と左水晶の板を重ねることで四重巻きのスパイラル模様が観察できます。
私は、それを再現しました。
①左巻き(反時計回り)
②右巻き(時計回り)
右巻き左巻きは、2枚の水晶の順番を入れ替えることで変えられます。
エアリースパイラルの大きさ [エアリースパイラル]
水晶ポイントのエアリースパイラルの観察 (大場 茂・向井知大)
こんどは,図 5(a)の配置で,偏光板を置いたライトパネルから水晶の底面までの距離 L を,
0 から 45 cm ぐらいまで順に大きくして,干渉像を撮影してみた。その結果,エアリースパイ
ラルの中央の円弧の大きさや縞の間隔は変わらず,L が長くなると写真に写るライトパネルの
面積(つまりエアリースパイラルの見える範囲)がせまくなっただけであった。このことから,
光源および偏光板と水晶との距離を変えても,エアリースパイラルの形や色にはまったく影響
しないことがわかった。
要約すると、水晶と、光源、偏光板それぞれの距離はエアリースパイラルの大きさには無関係である、と書かれている。
では、エアリースパイラルの大きさを決めている要因は何か?
私の結論としては、少なくとも、焦点距離とエアリースパイラルの大きさは比例関係である。
推測ではあるが、エアリースパイラルの大きさは画角で決定づけられる。
上記をふまえると、水晶球のエアリースパイラル観察では、水晶球のレンズ効果は、超広角レンズとしての効果だと思われる。球体だと凸レンズだと思われがちだが、ピントを無限遠にした場合は、完全な広角レンズなのだ。
話は変わるが、水晶がブラジル式双晶となっていた場合、右水晶と左水晶が水晶内部で複雑に配置してしまい、エアリースパイラルが不鮮明になる場合がある。場合によっては干渉色の円も失われる可能性がある。ドフィーネ式双晶の場合は水晶内部でゆがんで同じようにエアリースパイラルが崩れる可能性がある。
色々確認してみたい所だが、水晶板を得るには少々お金がかかるので、ゆっくりと挑戦してみたい。
エアリースパイラル観察 逆転敗北の例 [エアリースパイラル]
水晶玉のエアリースパイラル観察 3Dメガネだけで観察! [エアリースパイラル]
水晶玉のキラリティー(旋光性)観察 [エアリースパイラル]
右水晶と左水晶の区別, Hiyoshi Review of Natural Science, Keio University No. 46, 13-41 (2009)