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値段:£195(195ポンド、日本円約30000円弱、送料・輸入関税別)
バッテリー: 銀酸化電池SR44 2個 ( 類似規格アルカリ電池LR44は使用しないこと)
駆動時間:80時間以上
バッテリー警告機能:2段階(25% Low, 10% Critical)
精度(ACCURACY): +/-2%
通信規格:ANT+ & Bluetooth
重量:49g (左センサー電池無し44g、センサーカバー5g、右スペーサ45gでした。電池ありで右左合わせて97gでした。)
Q-ファクター:18mm/side
防水性:IP 54( 砂埃・雨程度なら大丈夫:参照 http://www.ap-japan.jp/dcms_media/other/About_IP.pdf)
スリープ機能:あり
計測位置:左側ペダルとクランクの間
対応クランク長:165mm〜180mm
使用温度:-10℃〜50℃
校正方法:10分間走行の後に校正
クリーニング方法:湿らせた布で拭く。時々クランクから緩めてスレッドに新しいグリースをぬるとなお良い。
保証:購入後1年または修理後90日のうちどちらか長い方を適用。
右スペーサと左センサーの軸は磁石でくっついたので、鉄製のようです。しかし、表面は銅メッキの上にさらにツヤツヤのメッキか塗装を施してあり、サビ対策をしています。
では、室内トレーニングのWahoo kickr 2018と走行比較してみました。
記録前に10分間慣らし走行して校正しました。
LIMITS BIA はWahoo elemnt roamにてデータを記録しました。
Wahoo kickrはzwiftで記録を取りました。
各記録はtrainingpeaksに保存され、Golden Cheetahにデータを移行し、全データをエクスポートして、エクセルにて解析しました。(Golden cheetah for mac でツールバーにActivityがあり、この中にBatch Export...があるのでこれを選ぶと一度に生データをCSV形式でエクスポートできるので、パワーメーターの比較に便利かと思います。)
なお、記録開始タイミングがサイクルコンピューターとZwiftで異なるので、走行終了時にパワーが0になったタイミングに合わせて時間軸を調整しています。パワーの記録頻度は1秒毎です。
走行データを見てみましょう。
ぱっと見はいい感じですが、縦軸のスケールのせいで差が出にくくなっています。
なので、さらにデータを加工します。
次は、LIMITS BIAの値からWahoo kickrの値を引いて、Wahoo kickrからLIMITSの値がどの程度離れているかを調べました。
もし、LIMITSとwahoo kickrが同じ値なら、0になり、横軸でwahoo kickerがどんな値をとっても、理想的には0の横軸の周りに値が集まっているはずです。
実際には、wahookickrが80ワットくらいのところだと、LIMITSは+50ワットほど高い数値になってしまっています。
しかも、wahookickrで300とか、500ワットのように大きな数値になるに従ってより数値の上乗せ幅が大きくなっているようなのです。
まあ、メインは80ワット前後でしょうから、単純にLIMITSはwahookickrのより50ワットほど高くかたよっていると言えます。
ただのかたよりなら、あまり気にせず、その分だけ補正すればいいのです。
wahookickrが50から100ワットの間はかなりのデーター数が集まっています。単純に上下の広がりをばらつきとみなすなら、±25ワットくらいバラついてもおかしく無いように見えます。
ここにおけるばらつきの要因を考えてみましょう。
まず、wahookickr自身のばらつきがあります。
次に、LIMITS BIAのばらつき。
さらに、zwift、wahoo elemnt roamの通信と記録タイミングのずれなどのばらつき。
温度のばらつき。
ケイデンスセンサーのばらつき。
自転車を漕ぐ際のフォームのばらつき。
以上のようなたくさんのばらつきの要因が複合している結果、±25ワットのばらつきがあるという結果になったのだろうと思います。
だからと言って、メーカーの出している精度±2%は嘘かというと、そうでもない気がします。
なぜなら、その精度を調べるのと同じ条件で行っていないから。
例えば、同じワット数を一定に保つ装置があれば、通信と記録タイミングのばらつきを最小にできるので、極めて精度が高い結果を得られる可能性が高いと思われます。
ただ、あくまで、この商品も含め、一般に出回っているパワーメーターは目安にしましょうと説明書に書かれているのでお遊びみたいなものです。
その割に、パワーメーターは高い部品なので、ちょっと許せなくなることもあると思います。
いまだに、「国家標準」からトレーサブルで、不確かさの連鎖を繋いだ、不確かさ表示のある校正を行ったパワーメーターが出てこないのがちょっと残念です。
精度(ACCURACY)は不確かさ(ばらつき)とかたよりを含むものと解釈できますが、一般的にはかたよりは補正済みで販売されているものと思われがちです。実際はかたよりは結構あるもので、ハッピーメーターだとか機器によって違うとかパワーメーターにはつきものです。かたよりは計測原理に依存度合いが強いので、都度、自身で補正するのが望ましいのです。
概ね、0点校正でかたよりは解消されるはずなのですが、ワット数に応じてかたよりの大きさが変わるパターンもあるので、難しいところです。
ばらつきも、今回は1秒ごとの計測を解釈したので、3秒平均や5秒平均を使うと通信のズレが小さくなり、ばらつきも見た目小さくなるかと思います。
まあ、ちょっとハッピーメーター気味ですが、LIMITSを外出用パワーメーターとして結構使えそうなので使っていこうと思います。