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逆転裁判4の宝月 茜氏曰く、ハイドロキシアセアニリドホスホモノエステラーゼ溶液について [映画・ゲーム]

逆転裁判4の宝月 茜氏曰く、ハイドロキシアセアニリドホスホモノエステラーゼ溶液について

逆転裁判4をプレイしたことのある人は誰でも思い出すであろう、刑事 宝月 茜 の「ハイドロキシアセアニリドホスホモノエステラーゼ溶液」について、調べてみた。

そうしたら、謎の溶液の正体がほぼ分かってしまった。以下、ネタのネタバレになりそうなので、要注意。
「ハイドロキシアセアニリドホスホモノエステラーゼ溶液」の調査

まず、名前のまんま検索しても、何も得られない事が分かった。
名前が間違っているのだ。(だから茜氏は科学捜査官の試験に落ちてしまうのかと推測してしまう・・・)
アセアニリドは存在しない用語で、正確にはアセトアニリドのことだと思う。
ハイドロキシは[Hydroxy]と書くので、ヒドロキシと読むことがある。
すると、
「4'-ヒドロキシアセトアニリド」なる化学物質が検索できる。
「ホスホモノエステラーゼ」は酵素の一種。ホスファターゼ(Phosphatase;EC 3.1.3)の一種と言う事になります。
え?分からんって。リン酸エステルという化学物質を分解する酵素といえば、分かるかな?

ここではっきりしたことがもう一つある。
「ハイドロキシアセアニリドホスホモノエステラーゼ」という酵素は検索で出てこない。
つまり、混合溶液の可能性が浮上した。
「ヒドロキシアセトアニリド+ホスホモノエステラーゼ 混合溶液」かもしれない。

さらに調査を進めると以下の2つの特許に重大なヒントがあった。
以上の特許を読むと、「4'-ヒドロキシアセトアニリド」、「ホスホモノエステラーゼ」のキーワードが出現する。
これらに共通するキーワードが「ルミノール[ぴかぴか(新しい)]なのです。
なんと、「実験中のハイドロキシアセアニリドホスホモノエステラーゼ溶液」とはルミノール反応を応用した実験に使う溶液だったのです。

概略としては、
調べたいもの:ホスホモノエステラーゼの濃度
検出試薬:ルミノール誘導体リン酸エステル、4'-ヒドロキシアセトアニリド、カチオン界面活性剤
反応:
  1. ホスホモノエステラーゼが、ルミノール誘導体リン酸エステルを分解して、ルミノールを生成する。
  2. ルミノールは4'-ヒドロキシアセトアニリドとカチオン界面活性剤との反応で発光[ひらめき]する。
というもの。

茜氏の溶液は「ヒドロキシアセトアニリド+ホスホモノエステラーゼ 混合溶液」なので、「ルミノール誘導体リン酸エステル」を加えれば、発光するという事に。


いかがでしょうか?
これで、茜氏の「ハイドロキシアセアニリドホスホモノエステラーゼ溶液」の正体にかなり近づけたのではないでしょうか。
特許を読むと意外に応用範囲が広く、キットも売られている様子。茜氏の個人的な趣味で一応買えるようです。
「ハイドロキシアセアニリドホスホモノエステラーゼ溶液」はおそらくアルカリ性なので、ひっかけられたら皮膚にダメージがありそうです。[がく~(落胆した顔)]

ともあれ、茜の科学捜査で行うルミノールの研究が「ハイドロキシアセアニリドホスホモノエステラーゼ溶液」という形になって続いていると考えるとなるほどなっとく。

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