写真掲載版
DULTON KITCHEN TIMER 修理 動かないのを直した [DIY]
ダルトンのキッチンタイマーを直しました。
冷蔵庫に磁石でくっつけて使用していますが、落下させてしまい、アラームの音がしなくなってしまいました。
このタイマーは、アナログ式(機械式)で電池切れの心配がない、捻るだけで使用でき、アンティークな雰囲気が古き良き時代を連想させる、とてもいい製品です。
なんにせよ、まずは診断から。
症状として、捻ることは可能。しかし、ハンマーの音がしない。
落としたショックで、ハンマー関係の機構がおかしくなったようです。
という事で、分解です。 なお、型式は100-189 グリーン色のモデルです。
分解前にまずはじっくり、舐め回すように観察。大事なことです。
結果、裏から機械内部の様子を観察することにしました。
中央のネジを外して。
磁石にがついたカバーを外すと、さらにカバーが出てきました。
カバーが2重構造。そのせいで本体重量が重いのでは?モデル番号が書かれたシールがはっきり見えるようになりました。
3箇所のネジを外します。
やっと、ムーブメントが露出しました。
うーん、残念ながら、良く見えない。
一旦、表に戻ります。
一番上の、プラスチックカバー(時計で言うところの風防)を真上に引っ張ると外れます。
次に、赤い針をピンセットで下から上にすくい上げるように、曲がらないように慎重に外します。
この時、針がポンと飛ぶ可能性があるので、飛んでもいいように対策しておきましょう。
取れました。
風防と針を外すとこんな感じ。
一瞬、これ以上分解できないように感じますが、横を見てみましょう。
文字盤とケースの間に空間が空いていて、ナット留めのネジが見えます。
このナットを先の細いペンチで挟んで外します。ナットがゆるめば、指でクルクル回せます。
おそらくここが、適切な道具があるかどうかと言う意味で最大の難関だと思います。
はい、やっとムーブメントが外せました。
さて、ムーブメントを良く観察しましょう。
ハンマー部分。なんか、中央のピンが外れていませんか?
あ、軸が完全に斜めになって外れていますね。(写真右側)
指で、押し戻しました。特に分解せずに戻せたので、構造上外れやすいのかも知れません。
ついでに他の部分も観察しましょう。
タイマーの心臓部、テンプです。ここは真鍮製?
これはゼンマイですね。
右の歯車が変わった形状しているのに気づきましたか?
ちょっとカブトムシの角の先みたいな形がありますね。
これは歯車がこれ以上回らないようにストッパーの役割をしています。
あとは、逆順に組み立て直すだけ。
テスト動作はケースまで組み立て直さないといけません。
ハンマーは、ケースを叩いて音を出す仕組みになっています。
今回使った道具たち。この小さいペンチが役立ちました。
以上です。ムーブメントはかなり工夫されて作られていました。実際にタイマーをバラすのは初めてだったので、構造自体は古くからあるのかも知れませんが、結構勉強になりました。
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