写真掲載版
Bikefriday フロントシングル化 [自転車]
Bikefriday New world touristをフロントシングル化しました。
なぜか、フロント変速が面倒だったからです。
今まで8速(11-32t)、フロントダブル(38-53t)でした。
これを11速(11-42t)、フロントシングル(58t)にするわけです。
まず、8速を11速にするにあたり、11速用のリアハブに交換しなくてはならないので、ホイールを組み直すか新しくホイールを買う必要があります。
今回はお店に頼んで手組みしてもらいました。コロナ禍により、自転車関連の需要増で注文から納品まで3ヶ月かかりました。
待っている間に11速用リアディレイラーとフロントシングル用のナローワイドチェーンリングを用意します。
リアディレイラーは最近シマノで開発されたグラベル向きのGRXシリーズのフロントシングル用のRD-RX812を選びました。
*しかし、残念ながら20インチ タイヤではこのロングゲージのRD-RX812は使えないことが後に判明しました。2021年11月11日追記
このディレイラーは11-40tまたは11-42tのスプロケットに対応するまさにワイドレンジな変速機です。
スプロケットは11-42tのCS-M8000をチョイス。DEORE XTシリーズなんですね。SHIMANO互換表でも組み合わせOKです。
ちなみに、ロード用フリーボディにCS-M8000を付ける際は1.85mmのスペーサが必要です。
手組みのホイールにたまたま1.85mmスペーサが付いてきて、買ったスペーサが無駄になってしまいました。
付属のスペーサ。銀色大好き
お次はチェーンリングです。
チェーンリングは特に選ぶのが厄介な奴です。
・デザイン、色
・クランクとの相性(BBの種類、スパイダーの種類、PCD or BCDの長さ)
・歯数
・歯の形状(フロントダブル用、ピスト用、ナローワイド)
・真円、楕円
フロントシングル化に当たってはネットで色々調べましたが、必須条件として、歯の形状がナローワイドであることのようです。
次にボトムブラケット(BB)の種類は現行のスクエアテーパー(JIS規格)で、PCD(BCD)サイズは130mmの条件に適すること。
後は好みですが、デザインが銀色で出来るだけ軽量を選択したい。
ということで、全ての条件に合致した中で選んだのがLiteproの軽量チェーンリング58tでした。
BROMPTON御用達の中華のメーカーですね。おそらくレーザーで刻んだと思われる細い模様があります。
ちなみにこのチェーンリングはマイナーチェンジにより公式に11速対応と掲載されましたので、気になる方はチェックしてみてください。古い物は歯の厚さが10速までしか対応していないので中古で手に入れる場合は注意です。
歯数を58Tにした理由は、11-42tの組み合わせで、割とよく使う10-20km/hの速度のギア比の数が多めだったことです。もちろん細かさで12-28tのスプロケには敵わないけど、80kmつくばサイクリングでちょっとした山道でひどく苦労した経験から42tが欲しくなったのです。
あとは、チェーンです。今回、connex 11sxというのを買ってみたものの、Liteproチェーンリングと微妙に相性が悪く、チェーンが歯の上に乗ってしまう現象が起きています。あと、チェーンを短くできませんでした。逆にもう少しリンク数を増やしてもいいかもしれません。測ってないのでなんともですが、チェーンテンションは結構パツパツなぐらい高めになりました。うーん。とはいえ、アウター側にするとゆるゆるテンションなので、こちらはこちらでリンク数増やすとチェーン脱落のリスクが増える・・・。
丁度いいのかもです。そう思い込むことにしました。
*インナーチェーンリングついてますが、内側落下が頻発したので試しに付けたもので、チェーンステイナー代わりのフロントディレイラーで必要無くなりました。今後クランクを交換予定なのでその時に外します。
チェーンピッチが悪いのか、Liteproのチェーンリングが実は古いタイプだったのか、今後確認していきます。
とりあえず古いフロントディレイラーをチェーンステイナー代わりに使ってみたら結構安定したのでこのままで様子見です。
リアディレイラーの取り付けは初めてですが、実は室内用dahon Mu slxでドロップハンドル化とライドポジション決めでインナーケーブルの交換を経験済みだったのでケーブル周りは割とスムーズでしたが、結局3時間くらいかかりました。STIの代わりにダイアコンペのウィングシフターを使っているので、無段変速の恩恵でリアディレイラーのSTI調節をしなくて良かったのは幸いでした。
ウィングシフター
お昼休憩の後にチェーンの脱落問題と新しいホイールに合わせたブレーキ周りの調整でプラス2時間かかり、午前と合わせて5時間の作業時間です。
話が前後しますが、新しいホイールについて。
ハブはWhite industries の11T 24Hを選択、後はお店の人に言われるがままでリムはALEXRIM DA16 silver Polish、スポークはDT swiss champion 1.8、ニップルはDT pro lock standard Alu 1.8/12mmでアルミ製です。後で知りましたが、ニップルのアルミ製はスポークがしっかりねじ込まれていないと破断するらしいので、お店の実力が試されます。ブラス(真鍮)製のニップルはアルミより耐久性が高いそうなので、重量が許せば、真鍮製をお勧めしたい。真鍮といえど、色もメッキなどで銀色なので見た目違うということもありません。むしろ、小径車ほど、タイヤの外周に重量があった方がジャイロ効果を得やすくなり、回転性能がアップすると思うのですが。
リムテープはzefalのコットンリムテープをお勧めいただきました。かなり丈夫とのこと。
タイヤですが、made in JapanのIRC製Metro 20 x 1.50のブルーを選びました。デザインと耐久性の2点で決めました。ジャパン製を応援したくなる。
感想:
リアギアの多段化とフロントシングル化を行うとドライブトレイン全てに関わるのでやべーです。
構想開始から半年かかりました。
まあ、憧れの11速が手に入り、面倒なフロント変速を取っ払ったので満足です。
これをみて、多くの人の参考になれば幸いです。
40分ほど試乗してみました。
試乗では特に問題なく動きました。チェーンとチェーンリングの相性問題は依然残っていますが、使用を続けるうちに歯の削れとチェーン伸びで丁度良くなるかもしれません。
GRXシリーズのRD-RX812のチェーンスタビライザーのお陰で段差でも静かに走行できました。
スタビライザー無いとガッシャーンって音がして最悪チェーン脱落するのでなかなか苦労していました。
*残念なことにスタビライザーがあっても地面に打ち付ける現象が発生。プーリーゲージの先端がリム(ホイール)より外にはみ出ていて、走行中のタイヤの変形で容易に地面と接触することがわかりました。
リアディレイラーの動きとして、プーリーゲージが大きく動くのは問題ない。その可動域がタイヤのリム(ホイール)をはみ出さないか確認すべきです。
段差って、歩道と車道に高低差がある場合お店とか立ち並ぶと歩道は段差だらけになります。歩行者、自転車共通道路を好んで低速走行するので段差とはよく遭遇します。段差は20cmとか当たり前です。
こういう地形は車道も側溝に向けて斜めだったりするので車道走行も一苦労します。
IRCタイヤのMETROも300kPaの弱い空気圧(マウンテン用タイヤなら普通?)のおかげか、衝撃を和らげてくれてかなり走行安定感は良くなりました。スリックタイヤなので、泥に対しては横滑りしそうです。その分車道でもちょっとした段差や小石くらいなら難なく進める感じなので今後車道も走行できそうです。
ちなみに、一度折り畳んで、再度元に戻すととチェーン落ちします。Bikefriday new world tourist の構造上の問題だし、対策済みでないタイプを選んだので仕方ないことですが。(Bikefriday NWTにはチェーン落ち対策済みのタイプがあり、折り畳んだ後の横幅は少し広がるものの、フロントシングルやベルトドライブ方式に有利となります。ポケットロケットにもあったかな?)
しかし、なんらかの専用チェーンステイナーは欲しいかもです。でないと、手でチェーンをつけなくてはなりません。フロントダブルだとクランクを回すだけでインナーリングにチェーンが引っかかってうまく掛かるので楽だったのですが、ちょっと考えます。
あ、スタビライザーOFFするの忘れてた!ちょっとOFFってきます!
地面スレスレのリアディレイラー。スタビライザーが無いとかなり不安。うーんやはりテンション張りすぎ感あるような・・・。
*テンションは問題ありませんでした。この時点で気付くべきでしたが、体重をかけるとタイヤは潰れてさらに地面が近くなります。すると、ガツンとディレイラーはぶつかります。20インチ タイヤではこのディレイラーは使えないということです。
あと、GRX リアディレイラーはケーブルが少し短くて済むようです。クラリスと比べ、5cmは短いようです。2100mmのシフトインナーケーブルで十分届くようです。これは折りたたみにとっては利点ですね。シマノのロード用シフトインナーケーブルはデフォで2100mmですから。今回、MTB用の?2500mmを用意していましたがだいぶ余ってしまいました。
参考資料
やすパパ日記 :ミニベロ で、GRXリアディレイラーと52t大型チェーンリングの組み合わせでの前例(フロントダブル化)を示していただき、フロントシングル化に向けてGRXを使用するにあたり、大いに勇気をもらいました。感謝いたします。
TAS CYCLE
ホイールを組んでいただきまして感謝いたします。あと、失念していたリムテープについておすすめを紹介していただきありがとうございます。
SHIMANOの各種資料はこちらから。
GRX関連互換表もあります。
GRX リアディレイラーRD-RX812はディーラーズマニュアルを印刷して手元に置いて熟読すること。
チェーンラインについてはホローテック2なら気にする必要はないが、それ以外の規格の場合、GRX のフロントシングルクランクのFC-RX810-1の製品の仕様(サイトの下矢印を押すと展開する情報の中にあります。)が参考になるはず。チェーンライン49.7mm、Qファクター50.1mm。
スプロケCS-M8000のディラーズマニュアルは、スプロケをフリーボディーへの取り付け方が載っている。42tのギアコンビネーションは11-13-15-17-19-21-24-28-32-37-42
なお、ROAD用フリーボディーにMTB用スプロケットをつける際に1.85mmスペーサが必要とは、「互換性情報」の中のcassette sprocketの中に一応書いてあります。ただ、CS-HG800とCS-HG700しか明記されておらず、ROAD以外と消去法でしか分からないのでなんとかして欲しい。
なお、スペーサについてはニワタケヒロさんの記事で知りました。感謝いたします。
Liteproの公式サイト
Litepro HOLLOW CHAINLINGのページ。
Wippermann(ワイパーマン) connex chain
11sxは118リンクスとconnexリンク1組のセットです。connexリンクは何度も再利用できるのがとてもいい!シマノも再利用できるようにすればいいのに。
Zefal
コットンリムテープはとても丈夫だとか。
ダイアコンペ
ウィングシフターは最高です!
2021-09-12 18:07
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