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水晶玉のエアリースパイラル観察 3Dメガネだけで観察! [エアリースパイラル]

前々回、PCモニターと3Dメガネで水晶球のエアリースパイラルを観察しました。http://spiranthes.blog.so-net.ne.jp/2014-05-25
そして、前回、iPhoneを光源として、縦型のエアリースパイラル観察方法を提案しました。http://spiranthes.blog.so-net.ne.jp/2014-06-19

続いて、今回はiPhoneを光源として、2個の3Dメガネを使用して、エアリースパイラルを観察してみました。
良く、映画を観に行くのですが、つい3Dメガネの持参を忘れて、現地で買ってしまうので3Dメガネが余るので、再利用します。

P6170032_tri.jpg
1. 3Dメガネを二つ用意します。(あるいは、1つの3Dメガネの各レンズを外します。)


P6170037_tri.jpg
2. 二つの3Dメガネのレンズを重ねた時、真っ暗になる組み合わせを探します。(角度、裏表を変えてみよう)
3Dメガネの片方は光源(iPhone)の上に乗せ、もう一つのメガネは手に持っていてください。
Point: 真っ暗になる組み合わせを見つける(もし、見つからない場合、その3Dメガネでは水晶のエアリースパイラルは観察できない可能性があります。諦めた方が良いでしょう。)
(真っ暗になるということは、偏光板2枚を直交させた状態に等しい)

P6170045_Tri.jpg
3. 1つ目の3Dメガネの上に、ガラス台と、水晶玉を乗せる。手に持っているメガネをかざし、3Dメガネ同士が真っ暗になる条件のまま、水晶玉を回して緑と赤のリング(干渉像)を探します。

P6170046_tri.jpg
4. 手に持っている方のメガネの裏表を逆にします。(ひっくり返す)
すると・・・

P6170055_tri.jpg
エアリースパイラルが観察できました。
この水晶はあらかじめ、右水晶だと分かっています。スパイラルが中心から外に向かって時計回りであることから右水晶のエアリースパイラルと一致しています。

この方法は、3Dメガネの構造を逆手に取った観察方法です。3Dメガネに偏光板と1/4波長板の両方が1枚ずつ貼られているところがポイントです。1/4波長板は2枚の偏光板の間にさえ存在しなければ、手順2.のように偏光板の性質が現れます。(この時、1/4波長板は光源側と、観測者側に向いており、実質的な意味をなさない)
そして、手順4.の様に観測者側に近い方のメガネの裏表を逆にすることで、2枚の偏光板の間に1枚の1/4波長板を置く構造になります。すなわち、下図の様になり、エアリースパイラルを観察できるのです。
装置図.jpg


さあ、いかがでしょう。3Dメガネのみで、水晶球のエアリースパイラルを観察できました。
出来るというだけで、きちんと偏光板と1/4波長板を用意して追試(確かめ実験)を行った方が良いでしょう。

関連記事
1回目:PCモニターと3Dメガネで水晶球のエアリースパイラルを観察しました。http://spiranthes.blog.so-net.ne.jp/2014-05-25
2回目:iPhoneを光源として、縦型のエアリースパイラル観察方法を提案しました。http://spiranthes.blog.so-net.ne.jp/2014-06-19
3回目:水晶玉のエアリースパイラル観察 3Dメガネだけで観察!http://spiranthes.blog.so-net.ne.jp/2014-06-19-1
4回目:1/4波長板の位置でエアリースパイラルの向きが逆転してしまう。http://spiranthes.blog.so-net.ne.jp/2014-06-19-2
5回目:レンズの焦点距離と水晶と偏光板で観察される干渉圏の半径との関係 http://spiranthes.blog.so-net.ne.jp/2015-04-12
6回目:エアリースパイラル4重巻き(水晶板のエアリースパイラル) http://spiranthes.blog.so-net.ne.jp/2015-04-29


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